【書評】孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA【評価3.0】

評価ポイント

孫社長が回していたPDCAが分かる

ソフトバンクは孫社長が大きくした会社であるが、その際にどのようなPDCAを回していたかが分かる。孫社長がどんなPDCAを回していたかを孫社長を身近で見てきた著者が書き記している。ソフトバンク成長の原点を見ることができる。

小さな目標の決め方が書いてない

大きな目標(ゴール)から小さな目標(毎日取り組むこと)を決める際どのようにすればよいか具体的には書いてなかった。本書では仮に小さな目標を決めて、後で改善していけば良いと書いてあった。しかし、それでは大きな目標(ゴール)に近づくのが遅くなってしまうと感じた。

例としてダイエットにPDCAを当てはめる場合を考えてみる。大きな目標としては「体重を減らすこと」なので、それを達成するために小さな目標を「食事制限」にしたとする。具体的には糖質を制限したりカロリーを制限したりするだろう。PDCAを回す過程で糖質、タンパク質や脂質の摂取量を改善することができる。しかしこのやり方では、大きな目標に近づくために有効な方法である、基礎代謝を上げることや有酸素運動といったことを思いつけない。

本を読む上で助けになること

大きな目標から小さな目標に細分化する方法は別で学ぶ

大きな目標から小さな目標を決める方法については、他の本やネットで検索して調べる必要がある。おすすめの本は同じくPDCAをテーマとした鬼速PDCAである。この本には小さな目標に細分化するためのやり方が詳しく載っている。

突然の交渉術の紹介に注意

この本のACTIONの章で突然交渉術についての記述が始まる。本書では小さな目標を達成するための、思いつく限りの方法をすべて試し、その結果が最も優れている「いちばんいい方法」を採用するという方法を取る。交渉術が出てきた理由は「いちばんいい方法」について、上司が口出ししてくる際に認めさせるためであると書いてある。しかし「いちばんいい方法」が結果から分かるのにケチをつける上司がいるのだろうか。

交渉術としてはためになることが書いてあるので、PDCAとは別のくくりであると思って読んだほうが理解が速くなると思う。

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